かめあるき

プログラミング駄文。

【UHK】Ultimate Hacking Keyboardを買った話

要約:金と学習コストに糸目をつけないで、全てが完結するキーボードがほしいならオススメ!


2021年7月24日に購入した(らしい)Ultimate Hacking Keyboardが、先日2022年6月16日に届いた。

なんと1年未満で届いたので、クラファン時代にv1を待っていた先人たちと比べるとかなりスムーズに届いたことになる。

とはいえ、発送予定は何回も後ろ倒しになったし、あれがないこれがないと連絡が来てたのでやきもきはした。

まだ全然使いこなせていないものの、すでにすごく気に入ったので自慢。

ちなみに感想を偉そうに書いているものの、キーボードに関する知識は自分が購入するときに判断材料にする程度であり、嘘や主観が大いに入り混じっていると思うのでダメそうだったら教えてください。

これは何?

ultimatehackingkeyboard.com

Ultimate Hacking Keyboard.

左右分割・マウス操作可能・有線・プログラマブルキーボード。

ファームウェアとかキーマッピングソフトとかがOSSで開発されていて、

いろいろいじりたい人はいじっているらしい(どっかで無線にしようとしている猛者を見たことある気がする)。

製造販売しているのがハンガリーの会社らしく、DHLの配送状況を見る限りはるばるブダペストからやってきている。

もともとクラウドファンディングから始まり、いまは普通に公式サイトで購入できる。

現在は第2世代?のv2が最新モデルで、購入から手元に届くまでにそこそこ時間がかかる。

今ポチる人は1年近く待つことはないかもしれないが、まだ生産が安定してないし、注文が入ってから組み立てるらしいので明日届けてほしい人は多分無理。

キーボード本体だけでもマウス操作は可能だが、オプションでトラックボールタッチパッドの部品をつけることができる。

このパーツはv2と同時に発売されたらしいが、v1に適用することもできる。

諸々のパーツはつけ外しがかなり自由にできるので、好みや環境の変化にも耐えられる可能性が高い。

注文内容

黒以外のケースは一時期欠品してて、黒に切り替えるかどうか案内が来てた。

面倒くさマスタードで貫きたかったので待った。

結果待ってよかったと思う。かわいい。

今はあんまり関係なくどの色でも同じ時間かけて届くと思う。

注文方法

aotamasaki.hatenablog.com

negiuraroman.hatenablog.com

先人たちを参考にオロオロ注文した。

JCB使えなかったとあるが、確か同じ壁にぶつかった気がする(うろおぼえ)。

持ってるカード全部引っ張り出して海外決済手数料安いVISAカードを適当に使ったら、

数年眠らせてたカードをいきなり謎の海外サイトで数万円決済するという状況が怪しすぎたらしく、

めちゃくちゃカード止められて焦って何回も決済しようとしたので、あやうく複数のUHKをお迎えするところだった。

心配すぎてカード会社に半べそで電話して1回しか決済していないのを確認した。

カードの不正利用検知かしこい!と感心した。

手元に来るまで

注文した2021年7月は、v2の注文受付を開始したもののまだ誰のもとにもブツが発送されてない状況だったと記憶している。

最初は年内には届きそうみたいなことが書いてあったが、やれ品質に問題があっただの、やれ工場を移転しただの、やれカラーケースが欠品しただのでのびにのびて1年位はかかった。(うろ覚えなのと英語はふんわり読んでいるので認識があっているかどうかは不明)

発送してから家に配達されるまではかなりスムーズで、なんなら到着予定日より数日早く来た。

届いたときに関税を払ったらしい。

開封の儀

HHKBが何かを言いたそうにこちらを見ている。

パームレストもかなり立派な箱で届いたので、UHK2つ頼んじゃったのかと焦った。

幅はHHKBとほぼ一緒!ほんとにほぼ一緒でびっくりした。

ただ枠がUHKのほうが太め・キー間もUHKのほうが広めで、一つ一つのキートップはHHKBより小さく感じるし、何より例えば上一列はキー数がUHKのほうが1つ少ない。

そもそもパームレストつけるのでめちゃめちゃゴツくはなる。

HHKBの完全なる互換を探し求めている人はHHKB買ったほうがよい(あたりまえ体操)。

これ有線接続部分なんだけど挿しにく過ぎてびっくりした。付属のケーブルは太め硬めだからいいけど、細いやつだと断線しない?!ってくらい押さないと入らないし、挿さったのかどうかよくわからない。

あと開封してすぐは接続が不安定で、左側を認識しなかったり、モジュールが機能しなかったりした。ケーブルとかモジュールを抜き差ししたり、PC再起動したりしてるうちになんか直った。

キーと打鍵感

キートップの感触はHHKBよりすこしザラザラめ。印字?されている白い丸はバックライトを透かすようになっている(ので、多分印字ではなく素材が違う?)。バックライトの透かしが入っているのは、キーの役割によってライティングが変わったりするのを見やすくするためだと思う。ライティングも可愛いし良い。

HHKBはキーの傾斜がかなり付いているが、これはそこまででもない。多分キーボード自体に脚がついていて角度をつけられるので、困ることはない。

軸はいろいろ選べるが、今回は一番押下圧が軽くて一番静音性が高いKalih Silent Pink軸にした。

Cherry MX軸互換なので、キートップは好きなものに取り替えられる。HHKBはそういうのあんまりできない(不満ではないが)からちょっと遊んでみたい。

HHKB Professional2 Type-Sは押下圧45g、Silent Pink軸は押下圧35gfとなっている。

押下圧の単位が違うことに今気づき調べても違いがあんまりわからなかったが、とにかく触った感じもSilent Pink軸のほうが押下圧が軽く静音性が高い。

HHKB Professional2 Type-Sも底打ち音とかクリック音は小さい方だけど、なんというか、打鍵したときのプラスチック音?カチャカチャ音?みたいなのがとにかくこのSilent Pink軸のほうが小さい。底を叩いたときのカンカンする音もしない。これはメンブレンより静かまである。

外枠付近の大きいキーはほかと比べてちょっとカチャカチャ音が大きい気がする。個人的観測ではデフォで右シフト・左シフト・左コントロールに当たるキーがケースと擦れたみたいな音がする。でも今のところ気にはなっていないし打鍵感には影響はない。

打鍵感はHHKBと似ていて、いわゆる「スコスコ」と表現される感じ。青軸みたいなクリック感が欲しい人はまず物足りないけど、個人的には気持ちいい打鍵感で好き。

押下圧軽くてスコスコで打鍵音もめちゃめちゃ小さいので、具合が悪いときでも打てそうでよい。そうでなくても握力(指力?)ザコすぎるので、かなり負担が軽く打てる。疲れない。天使の羽根。

今のところ押下圧軽すぎてタイポしてしまうというような事象もあまり発生していない。まあこれは力 -chikara- がザコ故かタイピング能力がザコ故かわからないので個人的観測での話。

そしてこれはSilent Pink軸の話で、UHKは好きな軸を8種類選べて特徴はそれぞれなので、上記の特徴が気に食わなくても安心してポチってほしい。

割る

思ったよりすんなり分割↔結合ができて感動した。もっと破壊と隣合わせの恐怖にビビり散らかしながら力を込めて分割↔結合しなきゃいけないと思ってた。思ったよりはスルスルとシャコシャコできる。

断面もちょっとかっこいい、光るし。

親指オプションパーツはこの断面に同じ要領で分割↔結合できる。

左右をつなぐケーブルがこれなんだが、これがなんていうケーブルなのかわかっていない。

もし別売りの市販で買えるものなら買いたいと思っているので、詳しい人は教えてください。

分割したときに数字の6キーが左にくるのはなんでなん????????


追記(2022/07/18)

公式サイトをよく見たら、このキーボード間ケーブルの仕様がちゃんと書いてあるページを見つけた。

ultimatehackingkeyboard.com

ご親切にも類似品の購入先リンクが貼ってあったのですが、わざわざケーブル1本を海外から購入したくありません。

機械ヲタクのパパ親と一緒に解読したところ、「RJ-9・4極4芯・クロスのモジュラーケーブル」を買えばよいのではないかということがわかりました。

僕にはなんのことかさっぱりですが、受話器ケーブルのくるくるの大半はこれの類らしいです。

ざっと見た感じ送料込みで一番安そうなのを楽天で購入して届くのを待っています。

カールなし1メートル未満くらいのケーブルを探してたので動けばいい感じそうです!

item.rakuten.co.jp

これは朕には一銭も入らない楽天のリンク!

パームレスト

木。買ってよかった。

手首を冷やすと死ぬ病にかかっているが、今のところそこまでひんやりしていない気がする。答え合わせは冬にできる。

安くないけど、分割して使うつもりならあったほうが真価を発揮できる気がする。

オプションパーツ(モジュール)

親指用のパーツ。これでマウス操作ができるのでホームポジションがくずれないし、寝たままPC操作するときにマウスがいらない。やったね!

今回購入したのはトラックボールと左手用の追加キー付きトラックボールのモジュール。

他にもタッチパッドタイプのやつと、Think Padについてるぐにぐにするやつ(Track Point)がある。

トラックボールはスクロールを割り当てることもできるらしく、左手モジュールの方のトラックボールにはデフォルトでスクロールが割り当てられていた。

面倒くさいのでデフォのままにしているが、スクロールはMouseレイヤーのキー操作が優秀だと思う。

あと左手モジュールのキーも好きな軸が選べる。選択肢はキーボード本体と一緒で、キーボード本体と別の軸を選ぶこともできる。今回はここもSilent Pink軸にした。

予備でキーキャップがついていた。なんかこれだけ質感が違くてすべすべしている気がする。

右手用のトラックボール、赤なのがちょっと・・・と買うとき思っていたが、なんと黒とグレーのトラックボールが付属していた。ありがとう!満足してしまったので面倒になってまだ赤のままである。

キー配置

キーボード本体はHHKBがそう言われるようにかなりコンパクトでキー数も少なめだが、キーマップの変更はもちろん、マクロやショートカットが色々仕込めてなんでもできる。

レイヤーという概念があって、FnキーみたいなキーがほかにMod、Mouseと合計3種類あり、それだけたくさんキーやマクロを対応させることができる。

諸々の設定ができるソフトはUHKマニュアルページを順番に進めていって最後のページでダウンロードできる(ダウンロードページに至るまではマニュアルというかチュートリアルみたいになってて親切)。

ちなみにこのソフトを立ち上げたままタイピングしようとするとなぜか遅延など入力が狂う事象がめちゃめちゃ発生する。閉じてタイピングしよう!

u1.hatenablog.com

キーマッピングの変更も先人を参考にしたり、HHKBの好きなところを反映したり、自分好みにしたりした。これからまた変える可能性はある。

Base レイヤー

素の何も押して無いときのキーマップ。

一番上一列がHHKBより1つキーが少ないので、一番悩まされた。

流石に左上ESCは捨てられないと思い、泣く泣くチルダを右下に配置した。US配列だと日本語入力と半角英字入力の切り替えに使うので、慣れるしか無い。

Mod レイヤー

Modキーと同時押しで使えるキー。デフォルトだと分割スペースキーの左半分とかに配置してある。

デフォルトで矢印キーとかが設定されていたので、HHKBでFnキーとのショートカットで設定しているキーをいくつか設定した。

矢印の配置をHHKBでデフォルトの矢印と同じにしようかと思ったが、これを機にvimと同じhjklに割り振った。それに合わせてpgUp/Downとかも位置を変更した。

あとはPrint Screenをちょくちょく使うので馴染みの位置にした。

Fn レイヤー

Fnキー同時押し。まだあんまり設定していない。

強いて言うならHHKBで設定していた音量調整キーを同じ位置を設定している。あとCapsLock。再生・一時停止とかは使ったこと無いので適当にそのまま放置してる。

左上一列にズラッとあるのはキー配列をDvorakとかに一発で変えられるキーだが、慣れていないせいで間違えて押しまくっていて、すでに100万回死んでいる。使わないなら消しても良いかも。

Mouse レイヤー

これが一番目新しい機能かもしれない。マウス操作を担うレイヤー。デフォルトでタブ下にあるMouseキー同時押しで使える。HHKBで左コントロールはタブ下にないとイヤイヤなので、左下に移動した。

できることとしては左右中央クリック、縦横スクロール、縦横カーソル移動がある。

カーソル移動については、モジュールもあるし正直あんまり使わないと思う。垂直・水平方向のカーソル移動ができる。ある意味きっちり垂直・水平方向にカーソル移動したいという需要に応えることができる。

左右中央クリックもまあ、万が一マウスクリックが足りなくなったときとか、使ってたマウスのクリック感があんまり好きじゃないとか、中央クリックが無いときとかに使えるくらい。モジュールに指持っていくのすら嫌になったら有能ではある。

お気に入りなのはスクロール。これはモジュールでもやりづらい(割当はできる)のですごく便利。しかもスクロールのスピードを同時押しキー1つ追加で変更できる。これは本当に有能。

デフォルトで左スペースバーとその下の外枠キーにそれぞれスクロール速度調整キーが割り当てられていて、まだいじってない。多分変える。

感想

とりあえず思いついた感動を雑然と書いたが、総合的にすごく好き。ていうか最高。

ただHHKBよりも更に学習コスト高いし、送料関税もろもろかかるし、オプションつけまくるとだんだん高くなるし、届くまでのラグすごいし、サイトは全部英語だしで、敷居は高く感じるかもしれない。

でもマウス操作ができるモジュールとかキー操作は唯一無二感あるし、作りもしっかりしてるし、好きにカスタマイズしまくれるし、所有欲的なのはすごい満たされる。

幸い特殊なキーボードの割に日本語の口コミも多いので、あんまり困らないんじゃないかと思っている。

何より個人的な願望である寝たままPCには理想的な製品なので待ってよかった。とりあえずまだ不慣れなので使って慣れたい。

自分が買う前にあんまりわからなかった部分と届いて感動した部分は一通り書けて満足したので、誰かの役に立てば幸いです。